会社を売却する前に知っておきたいメリット・デメリット

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近年M&Aという言葉を新聞やニュースなどで多く聞くようになりました。

ただ、テレビや紙面で飾るようなM&Aの報道は、大企業などの規模が大きいものばかりです。

取引金額や規模が大きいだけに、中小企業のオーナー経営者の中には「自分には関係ない」もしくは「難しそう」とイメージだけで、M&Aの選択肢を遠ざけてしまっている方も多くいらっしゃいます。

本来であれば、M&Aという選択をすることによって経営者の悩みを解決できる場合もある為、手段のひとつとしてM&Aを検討してみてはいかがでしょうか。

今回は、会社を売却する前に知っておきたいことを5つにまとめました。

会社の売却方法

会社の売却方法

会社を売却するということは、一部の事業だけを譲渡する「事業譲渡」とは異なり、会社そのものを譲り渡すことになります。

当然ですが、会社を売却する為にはまず初めに買い手を見つけなければいけません。

買い手を惹きつけ、自社の強みをアピールし、条件の良い相手を見つけることがポイントになってきます。

買い手を見つけるためには、自社の財務内容などの機密情報を扱わなければいけないため、自社で買い手を探すことはやめたほうがいいでしょう。

M&AアドバイザーやM&A仲介業者を活用することをオススメします。

会社売却のメリット

会社を売却することで以下のようなメリットが受けられます。

株主が多額の売却益を得られる

会社売却の大きなメリットは、多額の売却益を得られるということです。

中小企業の経営者の場合、経営者が株式を100%もしくは過半数持っている場合が多いです。

会社の状況にもよりますが、500万円で作った会社が20年後に当期純利益2億円程度の規模になっていれば、数億〜数十億の売却益が得られます。

その売却益で新しい事業をやったり、投資やセミリタイアといった新しい人生の選択も可能になります。

負債から解放される

会社の売却というのは、基本的に買い手が全てを引き受けるため、会社の負債や連帯保証人といった負担から解放されます。

経営課題を解決できる

会社の売却を検討している方には様々な理由があると思います。

例えば、自身が高齢で後継者がいない場合、会社を清算してしまうと現在働いている従業員や取引先に迷惑がかかってしまう場合などは、会社を売却することにより経営を継続することができます。

ただし、買い手によっては現在の従業員を全て解雇するといった場合もあるので、事前の買い手の選び方や売却をする際の目的をしっかり持つことが大切になってきます。

会社売却のデメリット

会社売却のデメリットは以下のようなものがあります。

労働条件の変更

会社を売却することによって、今まで働いていた従業員の労働条件が変わるので動揺する人も出てきます。

また、メリットの方に「経営課題を解決できる」と記載しましたが、買い手によっては現在の従業員を解雇する可能性もあるため、売却前には労働環境などの確認がとても重要になってきます。

引継のための拘束期間が発生する

M&Aによって経営体制が一気に変わってしまうと、従業員や取引先との関係に悪影響を与えてしまうかもしれません。

従業員の動揺や取引先との良好な関係を継続させるために、M&A成立の後も引継期間というものを設定することがほとんどです。

期間は各企業の状況によって違いますが、数ヶ月、数年に及ぶかもれないため、売却した後でも何らかの形で引継のための拘束期間が発生します。

会社が赤字でも売却できるのか?

会社が赤字でも売却できるのか?

会社の財務が赤字の状況でも売却することは可能です。

財務状況が悪くそのままでは買い手がつかないような場合は、一部だけの事業譲渡や会社分割などの手法を使うことによって売却が可能になる場合もあります。

こういった売却しにくい案件の場合、買い手候補の要望に応じていかに柔軟に対応していくかがとても重要になってきます。

まとめ

会社を売却をするということは、経営者にとっては人生の大きなイベントであり、絶対に失敗はできません。

M&Aは専門的な知識や法律、財務やマネジメントなど幅広い知識が必要になってきます。
そんな時は、M&AアドバイザーやM&Aコンサルタントに依頼することによって、買い手候補探しからM&Aの完結までスムーズに進めてくれます。

会社を売却するまでには最低でも数ヶ月はかかるので、会社の売却を検討している方は一度M&Aの専門会社に相談してみてもいいかもしれません。

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