M&Aの手法「TOB」とは?

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M&Aの手法「TOB」とは?

最近、M&A関連の記事がテレビや新聞でよく取り上げられるようになりました。

その中で「TOB」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

今回はM&Aとは何か?「TOB」とはどういう意味なのかについてご説明いたします。

M&Aとは?

M&Aとは合併(Mergers)と買収(Acquisitions)のことを意味します。

これを直訳すると「企業の合併と買収」という意味になります。

M&Aの定義は様々ですが、株式の取得や合併、事業譲渡などの手法で会社の全て、もしくはその経営権を取得することを言います。これら以外にも、業務提携や資本提携などもM&Aに当てはまると考えていいでしょう。

「M&Aとは?知っておきたい基礎知識」

TOBとは?

TOBとは?

「TOB」とはTakeOver Bitの略で株式の公開買い付けと呼ばれ、M&Aを行う上での手法の一つです。

買い付け期間・数量・買い付け価格をあらかじめ公告した上で、不特定多数の株主から株式を買い集める制度のことです。

「TOB」を実施した結果、相手の株式を全て取得することで買収は成立します。
例え全て取得できなくても、議決権の一定割合を持つことにより相手企業の経営に参加することができます。

「TOB」を行なうメリットとしては、不特定多数の株主から短期間で大量の株式を取得することができることであり、企業買収の場面でよく活用される手法でもあります。

TOBが活用される場面はどんな時か?

TOBが活用される場面はどんな時か?

「TOB」には「友好的TOB」と「敵対的TOB」と言われるものがあります。

「友好的TOB」とは、買収される企業の賛同を得たうえで、経営権を取得しようとするものです。
買収される企業が同意の上なので、大量の株式を取得することが可能です。

反対に「敵対的TOB」という言葉もあります。
「友好的TOB」とは逆で、買収される企業が同意していないにも関わらず一方的に「TOB」を実施する場合を言います。

「敵対的TOB」というと仕掛けた企業が悪く聞こえるかもしれませんが、買収されることにより株主や従業員、取引先などにとっては良いM&Aにもなる場合もあります。

しかし、日本では「敵対的TOB」自体成立した例は数少なく、仮に買収できたとしてもその後成功に導くのはかなり難しいというのが現状です。

まとめ

「TOB」については理解していただけたでしょうか?

「友好的TOB」「敵対的TOB」については聞いたことがある方も多いかもしれません。

過去「敵対的TOB」の成立は少ないですが、今後は後継者不足や経済的な面から「敵対的TOB」が多くなってくると予想しています。

「TOB」以外にも企業買収には様々な手法があるため、テレビやニュースで取り上げられた時はどんな手法でM&Aが行われたのかをチェックしてみてください。

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