近年、国内企業のM&Aに対する関心が高まってきています。
それに伴い、M&Aアドバイザーと言われる仲介業務を行う企業も増えてきています。
売り手と買い手をマッチングさせ、成立させるまでの一連のプロセスを円滑に行うには様々な知識や経験が必要になってきます。
今回は、M&Aアドバイザー・仲介業を主とした資格についてご紹介いたします。
M&A仲介業には資格は要らない
M&Aを行う際に売り手と買い手、もしくは片側について手続きを円滑に進める人をM&AアドバイザーやM&A仲介業者と呼びます。
現在国M&Aアドバイザーや仲介業を行うために公的な資格などは要りません。
代わりに国内のM&A業者が企画・運営している資格がいくつかあります。
M&Aに必要な専門家を養成するための資格制度を設けているところが多い為、資格を取得することにより、M&Aのことを網羅的に学んだ者として証明することができます。
M&Aエキスパート認定制度
株式会社日本M&Aセンターと金融財政事情研究会が企画・運営している認定資格になります。
「M&Aエキスパート認定制度」は、M&Aにおける基本的な知識を身につけることができます。
試験期間も通年実施しており、全国の約190ヶ所(2017年2月1日現在)のテストセンターで受験できる為、日頃時間が取れない方でも日程調整がしやすく試験に望むことができます。
試験日 | 通年 |
試験対象者 | ※受験資格は特になし |
試験時間 | 100分 |
出題形式 | 正誤式10問、四答択一式30問、計40問 |
合格基準 | 100点満点で60点以上 |
受験手数料 | 7,560円(税込) |
また、「M&Aエキスパート認定制度」に合格すると、成約実績に基づいたケーススタディや実務ノウハウが習得できる「M&Aシニアエキスパート養成講座」というものを受講できるようになります。
M&Aスペシャリスト資格
「M&Aスペシャリスト資格」は、経済産業省認可団体である全日本能率連盟(全能連)が、資格称号の品質を審査・評価し、公正な資格として認められた「M&Aに関する経営コンサルタントの資格称号」です。
「M&Aスペシャリスト資格」を取得するために、事前にM&Aのことや試験の例題などを学べるM&A支援講座(有料)という制度もあります。
合格できるかどうか不安な方は、講座を受講した後に試験を受けることをオススメいたします。
試験日 | 2017年9月2日(土) |
試験会場 | 中央大学駿河台記念館 310号室 |
試験対象者 | ※受験資格は特になし |
試験時間 | 13:00〜13:15 オリエンテーション 14:00〜16:00 認定試験 |
受験手数料 | 10,800円 |
JMAA認定M&Aアドバイザー
「JMAA認定M&Aアドバイザー(CMA)」とは、一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会(略称:JMAA)が定めるM&Aアドバイザーであることを証明する資格です。
資格の取得までには以下のような流れになります。
- M&Aアドバイザー養成講座を受講
修了試験を実施。合格者には、修了証書を発行します。 - 日本M&Aアドバイザー協会(JMAA)正会員に入会
規程の入会資格を満たすことを前提とし、理事会の審査後、JMAA正会員としての入会を認めます。 - 「JMAA認定M&Aアドバイザー(CMA)」資格付与
協会より「JMAA認定M&Aアドバイザー」を付与し、認定証書を発行します。
初めから試験を受けることはできず、養成講座を受講してからの試験となります。
「JMAA認定M&Aアドバイザー」資格を取得することにより、M&Aに業務に関して一定程度の知識とスキルを持ち、誠実に業務を遂行するM&Aアドバイザーであることを証明する資格になっています。
試験日 | 毎月1回開催 |
試験会場 | 東京都台東区台東1−30−3 YOKビル4階 |
試験対象者 | 1)JMAAが主催する「M&Aアドバイザー養成講座」を受講し、修了試験に合格した者、もしくはその者が在籍している法人・団体。その上で、M&Aアドバイザーとしての業務を行うことが決定している者、もしくはその者が在籍している法人・団体
2)既にM&Aアドバイザーとしての実務を経験しており、日本M&Aアドバイザー協会が特別に認定した者、もしくはその者が在籍している法人・団体 |
受験手数料 | 受講料・・・198,000円 入会金・・・32,400円(税込、M&Aアドバイザー養成講座受講修了1ヶ月以内は無料) 月額会費・・・10,800円/月(税込) |
試験時間 | 9:30〜18:30 |
まとめ
M&Aに関する資格をご紹介いたしました。
現在国内ではM&Aにおける公的な資格がない為、各企業や団体が主体となり実施しています。
その為、金額や資格取得までの条件もそれぞれ違ってきます。
また、資格を取得することにより、M&A業務の全てを覚えられるというわけではありません。
M&A業界に携わりたい方、基本的な業務の詳しい内容を学んでみたい方は、養成講座を受講し資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。